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東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
タイタン | Titan
タイタンは、1655年、3月に天文学・物理学者ホイヘンスによって発見された土星系最大の衛星である。その大きさは惑星である水星よりも大きく、直径にして5150 km もある。また、タイタンは地球と同じく窒素を主体とする分厚い大気をもち、地表面での大気圧は地球の1.5倍(1.5 bar) にもなる。
タイタンを理解する上で、タイタンの大気を理解することは重要となり、その中でも窒素大気の起源を理解することは最も意義のある研究の一つと考えられている。 我々の研究室では、このタイタンにおける窒素大気の起源は、コメット(彗星)の超高速衝突によるタイタンの氷地殻からの脱ガスによるものと考えている。タイタンの地殻を構成する物質は未だ分かっていないが、NH3-ice が有力とされており、超高速天体衝突によってNH3-iceからN2が生成する反応が起こるか否かを調べるために、我々はレーザー銃を使った超高速天体衝突を模擬する実験を行っている。
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